間違ったか、そうでないか、というのはひとそれぞれなのでわたしの基準で話をさせてもらう。
間違った人に会った。
間違ってる人と話していると、間違ったことを言われる。
そうするとこちらは、それは間違えていると言いたくなってしまう。
間違えを正したいわけじゃあなくて、あなたがそんな風に主張するなら、わたしも好き勝手言わせてもらおう。という感じだ。
ただそうやって反論したわたしの言葉も間違った人と混ざり合った会話なので汚い。醜い。
悔しい。
本当はそういうことを言いたかったわけではないのに。本当に悔しい。
そして間違った人のすごいところはわたしがひとりになったときになっても、プレッシャーをかけてくることだ。
悔しい。
お前も間違ってるんだぞと言われんばかりの嫌悪感に見舞われる。背中を針でぷすぷす刺されているように。
だからわたしもまた間違いを誰かに振ってしまいたいと思う。
こんなもの自分で持っていたくない。
そしてそれはちょっと昔のわたしの体験にまで墨を落とす。
なんであんなに深刻に捉えてしまったのかって。
暑いのなんて嫌だ。
体にまとわりつく汗も服も嫌だ。
ただ、生き生きした土の匂いや生い茂る植物はきれいだし、今日は少し羨ましくなってしまった。