「マスカラはするのになんでそれ以外はしないの?」
「なんでって言われてもしなくていいと思うし、それ以外何していいかわからないし…」
「いやあ、ファンデーションとかさアイシャドウとかさ…」
「うーん要らないででしょー別に」
「えーだってあなた、そばかすとかシミとかあるじゃない」
ガビョーーーーン。
それはいつもよりちょっと丁寧にマスカラをしてバイトに行った日のことだった。
そうしたら年上のお姉さんにこんな会話をふっかけられたのであーる。
ショックを受けた。
わたしは、わたしのそばかすもシミになりきっていないようなシミもかわいいものだと思っていたから。
それを隠すためにファンデーションをするとか、シミとかそういうものがない肌がきれいだと思うことが当たり前だというように話されたのが結構ショッキングだった。
わたしのシミやそばかすちゃんがかわいそうだったし、そのお姉さんのことも少しかわいそうだと思ってしまった。
シミやそばかすをかわいいと思えないだなんてかわいそうだなあと強く思ったんです。
わたしに化粧をしない理由を聞いてくる人とか、化粧すればいいのにとかいう人が多い。
おばかさんね。
あなたたち。
ナンセンスね。
ほんと。