なんだか今日も上尾に帰るみたいな気分でいるけど違うんだな。
せっかくの雨なら上尾の家の前の道を、傘をさして歩きたい。
上尾の夏の雲も見たい。
遠くの海も見たい。
あの駅に咲いている、あの弾けそうな花の色も見たい。
全部見たい。
あることから時間が経っていくのが好きだ。
1人になって物思いにふけて、良かったことを思い出して、反芻して、噛めば噛むほど出てくるその甘ったるさを味わう。
自分にしかわからない味を持っていたい。相手のその味もちょっとみてみたい。
理解なんて絶対にし合えないとわかっているからこそ、人を見つめることが本当にすてきだ。
セクシーだね。
いきそうだわ。