髪を切った。
結んでも首筋に当たる髪が邪魔で、自分のものじゃないみたいな感じだったけど切ってもらった、床に落ちた髪はなんだかわたしの分身みたいな感じがして、お前も今日から頑張れよって気持ちになったのでそう声をかけた。
さっきまで自分にくっついていた髪と別々の人生を歩むのかぁ〜。感慨深い。
でも髪を切って、今自分にくっついてるのはツルツルでどこまでもサラサラしている肩くらいまでの髪だ。これもまた自分のものとは思えない。
ああやっぱり切らなきゃよかったなって思うことも切って大正解だって思うこともないしまあどっちでもいい。髪は伸びる。これでいい。
思いというのは一方通行でもいいのだけど、両方向から送りあっていけたらそれほどいいことはないのかなと思う。
どこにもおさまりきらないような箱にすっぽりと収まりたい。
ロマンチックでいたい。
どこかへ連れ出してくれるような人が好きだ。
上尾からどこかへいくのは久しぶりだななんだかいいな。
遠くまで行く電車は、私の目的地が遠くでなくてもワクワクするな、あはは!