視界に青色がしっかりと乗っかる、こういう、夜にほとんど足を突っ込んだ夕方。
目が霞んでるのかと思う。
前髪を分けてみたり、目をしばたいてみたり。
何も変わらないから、少しおかしな体調のせいにする。
ひとつだけ忘れたくないと思ったことも忘れてしまいそうで、なんとなく焦ったようなふりをしておく。
忘れるんじゃなくて新しいことがどんどん押し寄せてくる。
最近はどうですか?
お元気ですか?
声を聞きたいです?
本当は半ベソかいてもおかしくないくらいに薄くなっている、この、自分が何かを好きでいる理由というのがふわふわとなんの順番も無しに漂っている。
さあ帰ろう。
古本屋でプレゼントを買った。
◎