iPhoneに入っている去年から一昨年の写真を捨てた。
もちろん、私が普段やってる普通の写真みたいに捨てればダンボール一箱なくなるわけでもないし、iPhoneが軽くなるわけでもない。
少し前の幸せそうな写真を走馬灯のように眺め、その写真を手元から全部消した。
多分、今時分至上一番幸せじゃないんだと思う。でもそれでも私はきっと幸せだ。一度きりしかない人生を幸せじゃないって思わない理由はない。
今までは誰かからもらう気持ちを幸せだとしていたけど、ちょっと大人になって時間ができて、自分で自分のことをやっていかなきゃいけない時期になってきたのかなって思った。
視点を変えて見るとまだ見ぬ世界がこんなにも広がっているのかと、いつまでも驚愕する。
気分が乗ったので誰にも言えないことを始めてみたりした。
なににビビっていたのかはいくら考えてもわからないけど、もう正体不明のそいつのことはこわくない。
なくなることも終わることも今はもうちょっと置いておこうと思った。
iPhoneの写真を消して、キンドルで漫画をダウンロードして読んだ。
何かを始めるのって、ちょっとの耐えと、始めるときに重い腰をあげることだけが難しいのよね。新鮮な気持ちってすぐどこかへ行ってしまうから。
タバコの香りと季節の香りはいつでも懐かしい。