寂しいと思うことはもうほとんどない。
フォーナインを飲んで号泣してその時付き合ってた人の家で帰りたいと号泣したときが1番寂しかったと思う。あの時に男の人と2人組で居なくても充分たのしいと気がついて居たらよかったなと思うけれど、大変なことを面白がっているようなスリリングな時期も人生には必要なんだろうなってことにしておく。
人を見る目だけはあると思っているけど、そんなことは簡単に忘れられる。紐なしバンジーに出会うとついつい空を飛べる気になってしまう。
さつきとはなちゃんを見送ったら時計が届いた。秒針がシャクシャクなっているのが良い。
今日、バイトの面接があった荻窪の駅から離れたカッフェ。
夜中にインターネットで見つけて応募したら、すぐ返事が返ってきてなんだか安心してしまった。
バイトの面接とかって、もう緊張して目がぎょろぎょろして止まらなくて平静を装ってますよ〜アセアセって見えるんだと思う。
でも最近はなぜか緊張しなくなった。
自分を卑下していたわけでもないのにと思ったけど、新生活を迎えてから呪いが解けたようにいろんなことが大丈夫になった。
わからない他人の気持ちを考える前に、自分ができることだけやるということがこんなに純粋だと思わなかった。
悪く思われたくはないけど、誰のことも悪く思いたくないし悪くしたくない。
お風呂に入って髪を扇風機の風で乾かしながら、ちょんと顔に色を乗せていたら夢中になってしまって遅刻しそうになっちゃった!
自転車に乗って当てずっぽうでお店の方に向かい、信号待ちでGoogle マップを開いて、気持ちよく一本道を進んでいたらお店に着いた。
その道にはセブンイレブンが2件か3件あった。ここはセブンの管轄。とか、すぐ考えちゃう。
村田です
ああ、どうもありがとうございます
マスクをして店内に入る。
面接をする前にお客さんのお会計をする店長さん。席に戻ってきた。
今日はわざわざありがとうございます最初に僕が聞きたいことを全部聞きます
いつ入れるか、何曜日がいいか、キッチンもやれるかという当たり障りのない質問が続くと、急に
答えたくなかったら、言わなくてもいいです。
ドキリとした。
ドキッとにも近いがこういう時なぜかビビってしまう。先生に呼び出しを喰らう時は、いつも怒られる時だった。
なぜアルバイトなのですか?
あーなんだよかった!
と言いそうになった。それだったら理由は簡単だった。
嘘みたいにすらすらでてくる就職しない理由をぺらぺら喋ると、
なるほど!なんで聞いたかというとだるいからアルバイトやってますみたいな人とは仲良くなれてない気がするんです。それだけなんです。
と、ゆっく話す店長のテンポにつられゆっくり話していると面接は終わった。
コーヒーを一杯いただいて行こうと思ったら、何か飲んでく?と聞かれ、元気にコーヒーいただきます!と答えた。
ゆっくりと、アイスかホットと聞かれ
少し恥ずかしくなった。冷たいので、とお願いした。
本があったら本が読みたかった。でも本を持っていなかった。ぼうっと外を眺めていた。天井や電気、テーブルに目を滑らせてまたぼうっとして家に帰った。
ありがと〜とゆっくり手を振られ、自転車に乗りながらひとりうふふと笑ってしまった。
途中で銭湯まで見つける。
わー!とかにゃははーとか言いながら家に帰り、買い物をするも、お金を持っていなかったので手ぶらで帰る。
家に帰ると晴れだしたので今度は歩いて散歩に向かう。靴底がガバガバになってるけどだいすきな靴を履いて、足取りが軽くて、弾むように歩いて駅のそばに近づくとバーらしきお店を開けているお兄さんがいてパッと目が合った。おでん屋さんに来てくれるお兄さんだった。ハッとしたとこを見るとわたしを認識していたようだった。意外と身バレしているんだなあ。あんまり話したりしていなくても知ってるんだわたしのこと。
会釈をしあってわたしは「ドモドモ」と怪しくぺこぺこしていた。
本屋さんに行って、帯に芸能人のコメントがたくさん書いてある流行りだろう小説を買って帰った。
わたしはブログを書いている時、文末が
“〜た。”
ばかりでそれをすごく気にしていたのだけど、その小説は〜た。で終わる文章が連なっていてこれでもええんか!と怪しい気持ちも半分自分を肯定できた。
久しぶりに買った本をその日に読んだ。高校席の時みたいだ。今のわたしは熱量があるのかもしれない。燃えているのだ、心が。
昨日ははなちゃんと遊んで、さつきも来てはなちゃんに餃子焼いてもらって、新しいカードゲームして、youtube見ながらヨガしたりした。
さつきは午前中に家を出て行き、はなちゃんがいる空間でころころしていた。
ひとりになって面接に行って散歩に行って恋愛小説読んだら1人がつまらなくなってしばらくぼうっとしていて、こんな時こそ書かなきゃ!と思って書いたブログでした。
寂しかったわけではなかった。ただ鼻をすする音みたいなほんの少しの誰かの音を聞きたいなと思う。
それは毎日たのしいことに忙しかった証拠だよね。きっとね。