まあここ何日かこんなにいろんなことを思って考えて浸って、それから書いていたら、今日くらいには頭も働かなくなるよね。
歌を歌いながら昼から夜までアルバイトをして。
それでもなんとなく物思いにふけたかったから、遠回りして家まで帰ったけど、自転車だと手に当たる風が冷たくてすぐ帰路に着いた。
自転車をこぎながら自分の冷たい手を見ていると、目の前を猫がピューっと横切って行った。
はなちゃんはたまに花を買ってくる。
わたしは花を買わない。売っている花について、なんだか違うなと思うことが多いから。
はなちゃんは花を買ってきては、たまに水を替え、結構簡単に花を捨てちゃう。
朝起きたら花瓶に入っていた花がないことがある。
あ、まただ。と毎回恐る恐るゴミ箱を開ける。
なぜかいつも花をゴミ箱から拾ってしまう。
外で言うことを聞かず泣きわめく子供をこちらへひっぱる母親の気持ちというのはこういうもんなんかなぁなんて思う。
恥ずかしくて後ろめたい。本当はしたいようにさせてあげたい。
それにしても捨てられたものをゴミ箱から取り出すのってなかなか惨めだなあと思う…。
小さい時、片付けをしなくて捨てられた鉛筆やおもちゃを探すみたいな気持ちだ…。
でもやっぱり花はすてられない、半分乾いた花を机の上に置いてあったワイヤークリップで挟み、壁にかけた。
こうやって壁にかけた花もいづれ捨てるじゃん。なんて言われているような気がしたけど、今日はどうしてもそういう気にはなれなかった。