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むらたえりこです。

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まずひとつ。人は皆それぞれの人生で主人公だし、誰かの人生のどこかに登場し主要人物になって行ったり、そうだったりする。

 

そしてその人生の内で人に交わったり、人は勝手に交わってきたりする。

 

 

 

昨日今日と春のような陽気が続いた。

これから春になること。あんなに寒く冷たい日々が続いても、冬の次は春が来ることをいつも気がつかされる。冬だったんだなと。

 

冬の次は春。春の次に夏。これだけのことに胸の底から小さくそして長い間気持ちを揺さぶられる。

芽吹きに胸を踊らせ、コンクリートから跳ね返って来る熱に汗をかき、長い夏が終わると、短い秋が冬を連れて来る。

 

まだ冷たい冬に「わたしはもう元気よ」と言わんばかりに咲き始めた梅の花も、冬の間も青い葉をつけていた木も、古い家も、電車も、通りを歩く人も皆全て、春のために生まれてきたみたいにキラキラと輝いていた。キラキラしていることなんて、そんなこと自分では誰も気がついてないのに、これから先怖いことも悲しいことも訪れないみたいにそこに立ってキラキラと輝いていた。

まぶしい。ほんとうにまぶしかった。さっきまで冬の中で丸くなっていたのに。

 

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いつもいつも

 

シンプルなピアノの曲がほろほろとながれ、海が映る。しばらく波をみたあと、海の上にクレジットが流れていく。海はどんどん遠ざかって、エンドロールに切り替わる。

ピアノの音は余韻を乗せてまだ続き、わたしたちはエンドロールと現実の間に立つ。

海を思い出し、あるいはこれからのことを考え、誰かに思いを馳せる。

こうやって1日が、ある出来事が終わっていけばいいのになと思った。

 

どんな時、どういう状況でもさらさらと足を洗う海のような気持ちでいなきゃいけない。何かをないがしろにしているとすぐ足を踏み外す。いつでも思い出さなきゃいけないのは何にも変えられない淡くて透き通って優しい、本当の気持ちだったね。

 

いつもいつも思う。

 

もうどうしようもないのに。

バレンタインにシュークリームを

中央線、西荻から電車でうちへ帰るとき。

隣の車両からたくさんの人が歩いてこちらの車両に移動して来ました。どうやら酔っぱらいがお漏らししたようでした。

最近は電車でよく気持ち悪くなります。三半規管が寝ているのでしょうかね。携帯ばかり見てるからかな。京王線が急いでいるからかな。

わからないけど、こうしているいまもちょっとマズイなあと思いながらはてなブログを起動させ、文字を書いています。

 

バレンタインでしたね。

昔っからイベントごとは苦手ですがバレンタイン、というか2月14日は好きです。両親の結婚記念日に、ばあちゃんの誕生日だから。

 

お菓子を作って配ることも特になく、海外ドラマでは男がバレンタインに頑張るんだぞと女の子が配ったお菓子を食べていました。それぞれのおうちの味とかにおいがしてね、ああこの子の匂いがするなあと思いながら。

ふふふっ。そういうのってたまらなく懐かしいけどなんかもうあの気持ちにならなくてもいいんだなと思うと大人になって行くことはすてきだ。ほんとうに全然こわくない。

大人になってから、自分なりにたのしんでいいんだって気がついた。

 

乗り換えの間にいつも見る花屋さんでチューリップを買った。バイトが終わってからプレゼントをしたらお店に飾ってくれた。チューリップにぴったりな花瓶に気持ちよくおさまったチューリップは、自分が今まで誰かにあげたお花の中で一番堂々として見えた。

 

お客さんにもらった、良さそうなお店のおいしいシュークリームを食べ、ちょっといいハイボールをみんなで飲んでから帰った。

 

お酒の一杯目って本当に苦手で。ほろ酔いっていうかなんていうかこう、身体中をアルコールが駆け巡って顔面に色を挿し、脳みそを揺らして電車に乗ったから。そんでケータイをじっと眺めてるから気持ち悪くなっちゃってんのね。

昼の電車でも酔うんだからね。困っちゃうわよね。

 

夜が少し寒くなくなって来たかなって気がしてきた。

寒いのはもうそろそろ飽きてきたけど、夜空を見上げ星座を見つけてハッとするのは冬くらいだってことに気がついた。オリオン座とシリウスくらいだけど。すばるはもう最近ずっと見てない。やっぱり夜が明るくなっている。

夜空から傾きだした冬の星座。昼間に見るふかふかに丸いスズメやメジロは夜どこで眠っているのか。それでもまだ冷たい夜の細い風に黄梅の匂いが鋭く香ってくる。

 

冬が終わりあたたかくなるのもたのしみだけど、春になってしまったら春を心待ちにする動物みたいな心はまた次の冬まで抱けないんだなあと思うと、冬に謝りたくなる。クソ寒いとか言いまくってごめんね。本当は冬の澄んだ匂いも空気も夜空も好きだったぜ。

 

ああ春が、遠くから訪れてくる。

 

 

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