授業の空き時間に図書館へ行って利用できるように手続きをしてもらう。
昨日買った本は昨日のうちに読み終わったので、今日は仕方なく漫画をもって行く。"大島弓子のサバの夜長"と言うもので、高校生の時友達にかしてもらったままだった。
「今日は愛せるものがなにもない」
と言うセリフがとても気に入った。
大きな声でおばさんがしゃべっている。
その横には白い着物の中から伸びている、少し年をとった上品な腕がある。
新宿に着けば目の前の席が空く。
社員証をぶらさげ、まぶたの際にシワを作った、機能性しか重視しなくなったおじさんは座るつもりのないわたしの肩を押しのけ席に座った。
その面長な顔がとても不快だった。
爪を噛む男の子もいた。
少しだけお腹の大きくなった女の人を見かける。
いつか自分もああいうふうにお母さんになったりするのかなと思うと、時間は無限に感じられてしまう。