たくさん眠ろうと思っていた。
13時に目が覚めた。
おおはらさんがうちにきてくれて一緒にご飯を食べることになっていたから、何を買ったら良いか考えたり、今日のうちにやることをホワイトボードに書いた。
掃除をしたつもりだったけれど、洗濯物を畳んだりできなかったし、あとからいくらでも髪の毛が出てきた。
散らかってはいるけど、汚い部屋にはしたくないでちゅよね。
おおはらさんから連絡があって、買い物に行く。
ミートソースを作る。前に働いてたおしゃれカッフェでこういうもの死ぬほど作った。
玉ねぎとかにんじんと、ひき肉。ちょっとスパイスを入れたりして赤ワインを入れて煮込む。この日は赤ワインを入れ忘れたけど、肌になじんでる工程。気持ちは落ち着くし、寝ながらでもできる気がした。
ホワイトソースも息を吸うように作れる。でも店で作った量の1/10くらいだったので鍋が大きくてというか、量が少なくてびっくりした。
ダマにもならずに、うまくできた。こうして、わたしはわたしのことを奢り、次作る時にはきっと失敗する。油断と隙しかない。
おおはらさんが到着して、あーでもないかこーでもないかって話したり、赤と白のソースとラザニアとチーズの重ねる順番を調べたりしてラザニアをオーブンに入れた。
焼いている間に、野菜の残りカスでスープを作った。本当に大したことのない、ひねりのないおうちの料理しか作れない。なんかこうばさばさしつつもおしゃれみたいな料理とか作れるようになりたいんだけど。お母さんは自分が作った料理をゴミみたいになっちゃったとか言ってたけどなんとなく気持ちわかるなあ！
でもべつにいいんだよね。おしゃれじゃなくても、自分が作った料理が美味しいと思えることって幸せだと思う。誰かと準備して、誰かと食べるだけでもう、スーパー特別！
もうちょっとこうしたほうがいいかな？とか考えても、途中で食べるのやめたくなったりしない。
一人で、自分の作ったご飯を食べることが楽しくなさ過ぎて、そんなことならとご飯を抜いていたりしたから電車で貧血起こしたんだと思う。
ちゃんとご飯を食べないと、不調からの復旧が1日では足りないことだってあるんだ。
テレビを見ながらでも誰かと食べるご飯がとても嬉しい。しかも今日はラザニア！なんてたのしいの！
人とご飯を食べるだけでこんなに嬉しいだなんて...。すごく感動してるし、ありがたい気持ちでいっぱいだけどおかしいことじゃないんだよ...
だってわたしは、家族五人で夕飯を食べて育って、人がいるところで人が作ったまかないを食べ、自分で作ったまかないも食べてくれる人たちがおいしいって言ってくれるからうれしいし、友達の作ってくれたご飯を友達と食べるような人だったから...
ルーツにまつわるんです...さみしい人ではないんです...変な人だって思わないでください...
日本のドラマを見ながら、おおはらさんとラザニアを食べて、だらっとした。
おおはらさんが帰ったあとお友達がレンズ豆を届けにうちまできてくれた。
ゆるりとおしゃべりし、ぷよテトをやりまくった。
なんとか早寝しようと思っていたわたしは外が明るくなった頃に眠ることになりましたが、なんとも幸せな1日でした。
