いつも眠ってたら次の日になってて、次の日になってればもう昨日のことは無かったことみたいに1日が始まってて
それがずっと続いてた。
おかしいなと思っていても、そうしている方が楽で居心地が良かった。
でもそれも夜まで持たなくて夜ご飯を食べる頃か夜ご飯を作ってる頃には辻褄が合わなくなってくる。
何ごともなかったかのように過ごし始めた1日は前の日の精算を必ずしないといけなかった。
わたしの我慢ができる時か、向こうの体調、気分がいい時にしか普通の幸せな日は訪れない。
向こうは今日は何もなかったと思っていても、わたしはこめかみの血管をぶちぶちさせながら先にベッドへ行く。
そういう日やそうでない日がもう引っ越してからずっとだった。
今日、というか昨日は向こうの処理落ちに巻き込まれた。美味しくご飯作れたのに、些細なことで引っかかった彼の嗚咽を聞かされて、居場所がなくなった。
寝ても寝付けずぼうっとしてTwitterのアカウントを全部消した。ずっと昔のも、さっきまで使ってたのも、宣伝用に作ったやつも。そうしたら母から連絡があっていろんな考えといろんな気持ちが全部ゴチャ混ぜになって眠れないというか今日は寝る日じゃないんだなと思ってドラマを見始めた。こうやって全部ゴチャ混ぜになっちゃってる時は温かい気持ちが指針のように真ん中で光ってる。でもきっとこれでこのままそういう温かく見えてる気持ちを見続けていると何も変わらないのかもしれない。
世界はだんだんだんだん青くなって、鳥の弾けるようなさえずりが聞こえて、気がついたらなんてことはない。すごくきれいにちゃんと朝になった。
朝はどうしてこんなに静かで時が止まったように見えるんだろう。空気が澄んでいるのが目に見える。
すばらしい光の時をわたしはどうしていつも眠り呆けているんだろうか。
目が覚めたら全てがリセットされているんだろうか。
このシーンでのわたしの残りHPはもう少ない。
必殺技を使いまくり、武器はボロボロ。回復薬を作る素材ももうない。同じように壊れて同じように直して、もう持たない。
ここからどうやっていくかで、次のステージが決まるのかな。
ボーナスステージあればいいんだけど。